住教育のお手伝い

先月19日、若狭町にある三宅小学校にて
福井県の住教育授業がありました。

私も建築士会青年部としてちょっとお手伝いに伺いました。


職員の方が
子供達に自分達が住んでいる土地の良さや維持の大切さを伝えていました。

 これから君達は大きくなると、地元を離れるかもしれない
 離れてから地元の良さに気付くこともあるでしょう
 地元に戻ってきたら、その良さを守ってさらによくして伝えていってくださいね

と語っていたのが印象的でした。
そうそう、子供の時は思わないけど、大きくなってから感じることってありますね。
私もそうでした。

まー、たまに誰も知らないところで、新たな生活をしたいって思うこともありますが(笑)

授業の内容は
宮大工さん達の体験談を聞いて、
そしてその技を体験し、木の良さを知ってもらう
それを通じて、資源豊富な地元の良さを感じてもらう
といったことでした。

上の写真は職員さんが、五重塔の中心にある「心棒」の説明をしています。
五重塔の中心は4本の木を継いで、一本の木をして建物を地震等から守っています。
さすがに木ではないですが、この技術はスカイツリーにも使われています。
昔の技術が、最新の建築にも応用されているんです。

大工さんの加工技術のサンプルもたくさん用意してもらっていたので
観て触って、動かしてみて、と子供達も大騒ぎで楽しんでいました。



この木は



こんな感じで



断面はこんな風になっている二本の木材でした。



これも、ただ単に引っ張っただけでは外れず
ちょっと工夫すると外れます。

子供達もパズルゲームのように楽しんでいました。

多くの大工道具も展示されていて




私達が観ていても興味深いものばかりです。



こちらも刃の大きさが様々なノミ達、実は



こんな小さいサイズのモノでした。
わかりにくいですか?(^^;



これは槍鉋(やりがんな)と呼ばれる木の表面を削るカンナの一種です。
今では通常の建築現場で使われることは少なくなりました。
一般に建てられている住宅では、使いません。

これらの道具を実際に宮大工さんの指導のもと
使うことができたのは、子供達にとってもいい経験になったのではと思います。
私も一緒に体験させていただきました。
くるくると細く、すーっと削れていくのが気持ちよかったです。
どの道具達もさすがによく手入れされているからこそ、
誰がやっても、使うことができるのでしょう。





子供達も笑顔で楽しそうに体験しています。
ちなみに二枚目の画像のカンナは大きさが「ipad」くらいあります。
普通は習字で使う「すずり」くらいです。
右側にある普通のものに比べても3倍くらいありますね。

この授業は3年ほどかけて県内の小学校を回っているそうです。
こんな楽しんでできる体験授業はいいなぁと思いますね。

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