旧家で見かけたモノ達

おはようございます。
福井県にも台風が近づいてきていますね。
進路を見ると、どうやらがっつり横断するようです。
窓から見える雨もひどくなってきたようなので
皆様くれぐれもお気をつけください。

先日、ヘリテージマネージャーの講習で見学した旧家にて
いろいろと興味深いモノがあったので並べてみようと思います。



玄関脇にあった、雨水の排水孔。
植木鉢のような素材でした。
瓦なんかを使うことはありますが、これは初めてみました。
専用に作ったのか、何かを転用しているのか…
それともこんな専用部材があるのかな。





古いお宅でよく見かける鋲隠し。
最近は単に丸いモノが多かったりしますが
昔はこうして、動物や植物、家紋などの模様を模ったものが多かったですね。
古い箪笥の取っ手や、電気配線の碍子と同様にけっこう好きです。
解体する現場なんかで、取っておきたくなるモノ上位品です(笑)



障子の引手。
なぜか前から、このタイプが好きなんですよね~
枠に細く掘られた取手や、丸いモノより、
格子の一部を反対にしたこのやり方、いいなぁと思うのです。
さいとうたかお作品の「藤枝梅安」の作中の絵にも
度々登場するのですが、そのたびにちょっと嬉しくなってしまうくらいです(笑)



そして、今回、建物以外で一番、個人的に気に行ったのがこれ!
竹をうまく加工して、しかし、そんなに難しいことをしているわけでなく
工夫してなんとも便利な道具を造り出しています。
お玉やシャモジってけっこう料理している時に置く場所に悩むアイテムです。
これ、今度作ってみようかと思って採寸しておきました。

ただ、昔のように調理場が土間ではない現代では
水垂れなどはどうなるかやってみないとわからないところですね。



これは柱を根継ぎしたヶ所です。
この住宅は古民家を改築しているのですが
柱の腐った部分などはこうして大工さんが手を加えています。
ちゃんと考えて、木目などをなるべく揃えているところが見どころです。
近くで見るとわかりますが
部屋の入って見回す分には、言われなければ気付かない人もいると思います。
それくらい、自然に見えるようになっていました。



そして縁側。
やっぱりいいですね。
気持ちいい。
縁側に腰掛けて庭を眺める・・・
この時間はいいなぁと浸っていると
「戻って座学しますよ~」と非情な声が(笑)

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