窓

見学会も無事終わり、
たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございます。

ご理解いただきました、クライアントのS様には本当に感謝です。

私は生まれ育った、この小浜が好きです。
なんとも言えないのんびり感漂うこの町で死ぬまで暮らしていくでしょう。

家は建てて終わりではありません。
家も人と同じ、風邪も引けば病気にもなります。
永久に何も不具合がないのが一番ですが、そうもいかないものです。

転勤で担当が変わったりすることもなく
ずっと関わった家のマイホームドクターとして、
何かあればすぐさま対応できるのも、地元工務店の強みであると思います。

この地元小浜で、
幸せに暮らす人を増やしたい、
そうすることで地元の活性化に貢献したいとの思いで家づくりをしています。

家一軒建てるということは
地元に大きな経済効果を生みます。
そしてそれは、人同士がつながっている限り、
家を建てて地元に住むお客様自身にもつながってくるものと思います。

建物を介して地域に貢献することも
建築に関わる私達の大切な役目だと思います。
そしてそれは、弊社を選んで家づくりを託してくださったお客様のためにもなると信じています。



見学会の会場で
説明をつけておけばよかったなぁと思うことが一つあります。
和室の角に窓を一つ付けました。

この窓はここにある意味があります。
これが左にずれると、窓から見えるのは隣家の壁です。
隣からも見えるし、こちらからの景色も壁。

この位置にあると
隣から見られることもなく、こちらからの視線も奥の山に抜けます。

リビングに入った時に
そのまま奥の山まで視線が抜けるので
部屋に奥行きを感じることができます。

そしてこの窓から、山裾の桜が見えるのです。
次の春は室内から桜の花を観ることができるでしょう。

裏にある建物の間を抜けるように配置しました。

こういうポイントや条件、借景を探すため
何度も敷地に足を運びます。